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2005年12月17日 (土)

「アジアが見つめた8月15日」ほかNHKの必見再放送番組目白押しの週末

 今年は戦後60年ということもあり、NHKを中心に20世紀前半のわが国の戦争をめぐる歴史を振り返ったドキュメンタリーが何本か放送されましたが、年末年始がらみの編成上の都合か、この週末にも優れた番組が何本も再放送されます。

 私は中でも18日(日)夜10時10分からNHK-BS1で再放送される「アジアが見つめた8月15日」が一番のお薦めです。たっぷり時間をかけ、60年前の8月15日をソウルやジャカルタで、日本人と接点のある現地の人々がどのように過ごしたのかが描かれ、「玉音放送」にのみ集中しがちな回顧を現代に連なるアジア政治の広がりの中で考えさせてくれます。

 つい先日も再放送があった「地獄(ヂグク)沖縄戦最後の33日」も17日(土)午後3時10分からNHK-BS1で見ることが出来ます。

 異色の番組は17日(土)午後1時10分よりからNHK-BS2でこれも何度目かの放送がされる「伝道者になった真珠湾攻撃隊長-淵田美津雄心の軌跡」です。キリスト教の伝道師になったという話は聞いたことがありましたが、肉親や日米、ハワイで関わりがあった人々の語る淵田氏の戦後の歩みは、まさに「心の軌跡」であり、「許し」をめぐるストーリーはクリスチャンではない私にとっても心を動かされました。

 淵田氏が書きためていた未完の自伝は『夏は近い』という題で、昭和51年に亡くなった淵田氏が、すでに当時の社会情勢を「再び戦争になる日は遠くないのではないか」と捉えていたことを暗示して番組は閉じられるのですが、先日放送された山田太一さん脚本、中井貴一さん・柳沢慎吾さん主演のドラマ『最後に見た街』(テレビ朝日)で昭和20年の正月から、2000年代の未来の東京に再度タイムスリップした主人公が核兵器に破壊された東京を体験する場面で終わっていることと符合して、番組制作者たちの危機感を伝えます。

 アメリカのプロダクションが制作し、今年度のドキュメンタリー大賞を受賞している「アメリカはなぜ戦争するのか」(18(日)午後3時5分)も、軍産複合体の問題、どのような階層の若者が兵士となっているのかなどを、まさしく現在の状況のなかで描き直しており、アメリカ政府がタテマエで言っていることをオウム返しにしているだけではとんでもないことになるのではないかと感じさせてくれます。

 19日(月)夜9時10分からの「マッカーサーが見た日本の降伏」(BS1)はフランス制作で、若干尻切トンボの感がある番組でしたが、マッカーサーの厚木到着や横浜への移動、ミズーリ艦上の降伏文書調印式の詳しい進行などの鮮明な映像がふんだんに使われており、印象が強いです。降伏文書調印でカナダ代表が署名の位置を間違えたため、以下全員がずれた位置に署名、印刷の肩書きを米将軍が手書きで直すといったエピソードもありました。

 どうもNHKのPRのようですが、それぞれ私が掛け値なしに良い番組と思いましたので、録画しておいて正月休みにでもじっくりご覧になることをお薦めします。

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