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2006年3月 8日 (水)

米俳優リチャード・ギア氏「アメリカ人としてやるべきこと」

 先週、米ABCの「ジスウィーク」の番組の終わりの部分でリチャード・ギア氏の短いインタビューを見ました(2月27日15時前、NHK-BS1)。ブッシュ政権の核不拡散体制を崩壊させようとするかのような、ひとりよがりの対インド核協力合意は全く容認できませんが、「義を見てせざるは勇なきなり」といった言葉をギア氏の口から聞くと、アメリカ人にもまだまだギア氏のように希望を託すべき人がたくさんいるということを思い出します。

(以下、NHKによる通訳音声の起こしです)

 ジョージ・ステファノプロス ヴォイスのコーナーは俳優のリチャード・ギア氏を取り上げます。この有名な大スターは、アメリカの中でエイズ撲滅に最も力を注ぐ活動家でもあります。ギアさんはいまインドのエイズ撲滅を中心に活動しています。

 リチャード・ギア いまの大統領ほどエイズの問題に真剣に取り組んでいる大統領はいません。ブッシュ大統領には多くの点で賛成できませんが、この問題に関しては大統領を高く評価しています。

 ブッシュ大統領(記者会見での発言) 「シン首相とその他の難しい問題、エイズの問題にも取り組んでいきたいと考えています」

 ギア テロリズムの問題に取り憑かれていると思われるような大統領がやってきて、その同じ口でエイズ問題について語る。これはものすごく重要です。

 エイズ問題に資金を提供し、取り組む姿勢を見せることはとても重要です。インドの人口は10億人。今すぐに何か対策をとらないと、2000万人が命を落とす可能性があります。だから、自分が何か行動を起こさなければと思いました。

 インドは私にとってとても大切な国なんです。大人になってからの人生の大半をこの国で過ごしてきました。私は、自分なら他の人にはなかなかできないことがやれると思ったんです。政府高官とか、企業の重役とか、俳優の仲間とか。普通の人にはなかなか会ったり話したり出来ない人に会えると思いました。

 最初に私がエイズ問題について語り始めた時、人々は知人に病気の人がいるというのをものすごくいやがりました。エイズを恥だと思う社会通念には、真っ向から取り組まなければなりませんでした。

 アフリカ大陸全体で、基本的に地域社会の生産性というものが失われました。誰も気にかけなかったからです。そしていま私たちは、およそ10億人の人口をかかえるインドについて話しをしています。もしエイズ危機が予想通りのレベルで広がってしまったら、今度は私たちはアジアを失ってしまいます。 

  ほぼ無制限の資金力を持つアメリカ人として、私たちは人のため、自分のために世界の中で何か役に立つことをしなければなりません。わかっていてそれをやらないのは、アメリカ人として名折れだと思います。 

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