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2006年5月19日 (金)

高校時代、「レニングラード」をラジオにリクエストした長崎キャスター

2006年5月17日放送のNHK・BS1「今日の世界」前半(22:15~23:00)で、ロシアRTRの「ショスタコービッチ生誕100周年」のニュースを取り上げる際に、交響曲第7番「レニングラード」の冒頭部分がかかり、長崎泰裕キャスターの思い出が語られた。

といっても、作曲者やロシアに取材したといった経験ではなく「高校生の時に、NHK・FMのクラシックのリクエスト番組で、はじめて自分のリクエストが採用になってかかったのがこの曲だった」というものだった。これはたぶん、土曜の午後(もっと前は夜)放送していた川上アナウンサー担当の番組に違いないと懐かしかった。

ちょうど森田の高校時代の同期で、石油関係企業のエンジニアであり、クラシックマニアのO君からも「今年はモーツァルトイヤーでもあるが、ショスタコービッチの生誕100年でもある。コンドラシン指揮の交響曲全集をぜひ聞け。先日はバルシャイ指揮のサントリーホールでのコンサートに出かけ滂沱の涙」というメールも来ていた。

ドミトリ・ショスタコービッチの置かれた複雑な立場-生き残るためにスターリンに諂うように見せ、芸術表現としては怒り、批判を表面だけを見ては判らないように織り込んだ-を長崎キャスターは短いコメントの中で紹介していたが、興味を引かれたのは、その部分は原稿なしのナマの言葉だったこと、さらに、そもそもキャスターの高校時代の思い出といった半ば個人的な話題を取り上げていたことだ。

批判があるかもしれないが、森田は番組をスタッフたちが話し合って「手作り」で作っているような印象を受け、また同好の士を発見した喜びもあって親近感を抱いた。モーツァルトは「絶対主義」体制下の開明的な君主たちがリベラルな政策を試みていたフランス革命前夜、封建領主から自立しての市民的な生き方を模索した人。ショスタコービッチはスターリンの圧政と第二次大戦のまっただ中で呻吟。

そうそう、RTRにショスタコービッチの息子、マキシム・ショスタコービッチ氏の演奏の映像があった。森田のショスタコービッチ体験は、まだ作曲者存命中の1975年頃、アカデミー合唱団とともにソ連から来日したマキシム氏がNHK交響楽団を指揮した「森の歌」のテレビ中継、解説は故・大木正興さんだったことを思い出す。マキシム氏はその後西側に亡命したが、ソ連崩壊後の今日、またロシアに戻っているのだろうか。

歴史、文化、政治は重層的に捉えることで見えてくることも多々あり、現代を読み解くガイド役、長崎氏への期待が高まった。

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