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2006年6月29日 (木)

今年、沖縄で発せられたことば~朝日新聞・論説コラムより

『朝日新聞』2006年6月29日付夕刊2面のコラム「窓」に、先週の沖縄戦没者慰霊祭での4人の発言を紹介した三浦俊章論説委員の文章が出ていた。優れた点描であると感じ、ここからどう歩みを進めるべきか考えさせられた。

河野議長も言いっぱなしでは困る。

【以下は頭書コラムの貼り付けです】

(窓・論説委員室から)いまだ終わらぬ戦争

 歴史は終わっていないのだな。そもそもあの戦争の意味づけに、戦後日本は正面から取り組んでこなかったのだ。沖縄戦の全戦没(せんぼつ)者を悼(いた)む23日の「慰霊(いれい)の日」の式典に初めて出席して、その思いを強くした。
 県南部糸満(いとまん)市の平和祈念(きねん)公園での式典には、遺族ら4500人が集った。太平洋戦争の末期、沖縄は本土決戦を遅(おく)らせる捨て石にされた。凄惨(せいさん)をきわめた地上戦で20万人が亡くなり、民間人がその半数を占(し)める。県民の4人に1人が犠牲(ぎせい)となった。
 追悼(ついとう)の思いで式典に集った人々の心はひとつのはずである。だが、発せられた言葉は見事なまでにすれ違(ちが)った。
 沖縄県遺族会会長は、小泉首相の靖国(やすくに)神社参拝をたたえる追悼のことばを述べた。若い世代を代表する女子高校生は、米軍基地がいまだにあることへの怒(いか)りを自作の詩に込めて朗読した。
 その直後にあいさつした小泉首相は、沖縄戦について昨年とほとんど違わぬ文章を読み上げたあと、米軍再編に伴(ともな)う手厚い振興(しんこう)策を約束した。
 耳に残ったのは、河野洋平衆院議長のあいさつだった。開戦を決めた情勢判断の誤りや、戦争続行が沖縄に強いた犠牲の検証を呼びかけた。「我が国が今後、同じ過ちを繰り返さないためにも、どうしても必要なことである」と言い切った。
 これが、現在の私たちが立っている場所である。空を見上げると、61年前の夏と変わらない焼けつくような太陽が照りつけていた。〈三浦俊章〉

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