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2006年6月27日 (火)

小泉首相のテネシー州プレスリー邸訪問は、ブッシュ共和党の中間選挙キャンペーンの片棒かつぎ

小泉総理が訪米で、ブッシュ大統領とプレスリー邸を訪問するのは「政治そっちのけで遊んでいる」という文脈で批判される=「プレスリーの生家訪問のことで頭がいっぱいで、訪米に水を差しかねない国会の混乱を恐れて会期延長に反対した」など=が、それどころではない、これは中間選挙に向けたブッシュ共和党、あるいは上院を牛耳る宗教保守派に支えられた極右勢力に対する明確な政治的な支援だ。

訪米の現地からのリポートなどをやがて多くの人が耳にするだろうが、プレスリー邸のある南部テネシー州は、秋の中間選挙の上院選で最も注目される選挙区であり、何年も(副大統領に転じたゴア氏以来?)民主党が当選者を出していないテネシー州で民主党が勝つかどうかが、民主党が上下両院を制するかどうかの決め手になると言われているところなのだ。

かつての上院は、民主・共和両党に保守・リベラルがいたわけだが、宗教右翼の影響力増大と選挙キャンペーン介入で、最近の共和党上院議員は超保守のタカ派ばかり。その共和党が多数を制しているせいで、アメリカは大統領がリベラルのクリントンだった時でも包括的核実験禁止条約の批准承認の見通しが得られず、北朝鮮との核合意で約束した重油の供給の予算は否決されてKEDOのプロセス頓挫の引き金が引かれ、京都議定書からも抜けてしまった。

「いくらなんでもイラクでこれ以上戦死者をだすべきではない」「ガソリン値上がりはかなわない」「ハリケーン・カトリーナを見ると、アル・ゴアの言っていた地球温暖化の危機は本当かもしれない」といった具合で、ようやくアメリカの政治地図も真ん中よりに振り子が戻ってきそうだ。

そんな分水嶺になるかもしれないと言われるテネシーにブッシュ大統領と一緒に乗り込み、結果として共和党のてこ入れに手を貸す。「政治をさぼっている」のではなく、日本の国益や、世界の利益に反した政治キャンペーンを買って出ているのである。

靖国問題浮上で失敗した「吉田総理以来の議会での演説」画策に続いて、加藤良三大使のアイデアなのだろうか。ゴマをするなら相手はせめて日本のトップだけにしておいてほしい。それとも、飯島秘書官が犯人か?だとすれば、国際感覚ゼロの田舎者がずいぶん成長したものだ。

いずれにせよ、外国の特定の党派にポチのようにゴマを擦るのは、まさしくネット右翼が良心的な政治家たちに誤用している「売国」そのものだ。

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