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2006年7月24日 (月)

ロサンゼルスでアル・ゴアの映画を観る

「百聞は一見に如かず」と思い、ロサンゼルス出張の機会にウエストハリウッド、センチュリープラザホテルそばのショッピングモール内にあるAMC Century City 14という映画館で”An Inconvenient Truth”を観てきた。

ゴア氏にも触れながら「地球温暖化問題」を取り上げた映画と想像していたが、そう言うよりは「ゴア氏の地球温暖化問題行脚のドキュメンタリー」と言った方が実際に近いかもしれない。

全米各地、また世界各地を自分で車輪付きのバッグを引っ張りながら移動し、自分でリモコンを操作しながらスクリーンに資料映像、アニメーションなどを写しながら講演するゴア氏の「草の根運動」のスタイルが印象深く、ゴア氏の伝記的な要素も、6年前の大統領選挙の接戦も含めてたっぷり盛り込まれている。

京都議定書に賛成した国名の一覧表を並べて映し出し、それに対して「反対したのはアメリカとオーストラリアの二国だけ」と言い、逆に、アメリカの都市で京都議定書を支持している都市名を多数列挙して「アメリカでもこれだけの都市が議定書を支持している」と、議定書拒否がアメリカのたった一つの声ではないことを具体的に示しています。

「カリフォルニアでは」「トヨタとホンダは」と積極的、肯定的なデータを、都市や企業名に具体的に触れてとりあげ、二酸化炭素削減に反対する業界のPRを批判するために、かつてタバコ産業が禁煙キャンペーンに反対していた時の宣伝映像を引き合いに出すなど、選挙を考えたコンサルタントの意見から解き放たれた内容と言えるだろう。

「アメリカ人なら排出ゼロも実現可能だ」と理想主義に訴える大詰めの演説は力強く感動的であり「この映画を境に世界は変わるかもしれない」「少なくとも、この映画を観た自分は変わるだろう」と大きな刺激、励ましを与えてくれる映画だ。

エンディングの字幕は「この映画を一人でも多くの人が見ることに力を貸して欲しい」と訴えている。日本では上映されるのだろうか。その価値は十分にあるし、骨を折ってみたい。上映が無理ならNHKの海外ドキュメンタリー枠で放送して欲しいものだ。

なお、平日の昼間のせいか、観客は何組かだけ。映画館は椅子も大きく快適だが、上映映画の主張と違って冷房はかなり寒く感じるまで効かせている。地球温暖化に手を貸しているのは画竜点睛を欠いていた。

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