« 未遂で良かった英テロ | トップページ | 小泉総理「終戦の日」靖国神社参拝 »

2006年8月13日 (日)

15歳に見せたい『男たちの大和』

『男たちの大和』DVD観る。全体としてよい映画であり、日本の体験を伝える物語として多くの15歳に見せたい映画だ。

もちろん、軍隊内の暴力の描写、戦闘シーンの凄惨には目をそむけたくなるが、これが日本人の通ってきた道だ。東映にしては単純な戦意高揚映画ではなく、作戦そのものの馬鹿馬鹿しさ、見栄と保身の海軍上層部の愚かさもそれなりに描いている。そういえば右翼からも、共産党からもこの映画について強い批判が出たとは聞かない。政治的にも中道のスタンスをとるべく努力した結果だろう。

観た人の感想も「だから総理大臣が靖国神社に参拝するのはあたりまえではないか」というものから、「あんな若い人々の犠牲を決して繰り返してはならないし、あの結果を招いた指導層の責任追及をおろそかにしてはならない」というものまで別れるだろう。

それでもいい。先輩世代がどんな時代をくぐって、犠牲を払って今日の繁栄の礎を築いたかを若い人々に知らせ、考えるきっかけを与えることが大切だと思う。

特別年少兵は15歳くらいで入隊したようだ。大和に乗り込んで1年足らずで亡くなった少年たちは15~16歳であのような状況に置かれた。映画の最後、慰霊の航海から戻る漁船の舵を無言で握った15歳の少年漁師の「俺もしっかりしなければ」といった感じの表情がいい。わが15歳の息子は「僕なら逃げ出してしまう」と言っていたが、考えさせられることはあっただろう。

多くの15歳に見てほしい。まずは、体験を継承する。そして、同じ過ちを繰り返さないために、どのような経緯でそのようなことが起こったのか、因果関係をロジカルに検証する。そういう作業が大事であると思う。

|

« 未遂で良かった英テロ | トップページ | 小泉総理「終戦の日」靖国神社参拝 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136601/11402156

この記事へのトラックバック一覧です: 15歳に見せたい『男たちの大和』:

« 未遂で良かった英テロ | トップページ | 小泉総理「終戦の日」靖国神社参拝 »