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2006年11月14日 (火)

やはり極端に右に偏った安部内閣-安保有識者会議に岡崎久彦元駐タイ大使ら

首相官邸主導で外交・安保政策を立案・決定する「日本版NSC(国家安全保障会議)」の創設に向け設置される、有識者による「国家安全保障に関する官邸機能強化会議」の顔ぶれが報じられているが、その人選に安部内閣の極右偏向ぶりがよく出ている。

森本敏氏、柳井元駐米大使などはテレビの討論番組で「親米右派」の立場でよく出てくる顔ぶれだが、久しぶりの元警察官僚の佐々淳行氏は、後藤田さんの弟子を自認しながら後藤田さんとは似ても似つかぬ自衛隊の海外派遣積極論者。とにかく、これらの人々はチャンスがあれば自衛隊の活動範囲を広めようとしてきた人々だ。

国連公使として安保理入りに取り組み、それが小泉総理の靖国参拝で挫折して帰国した北岡伸一東大教授は、右寄りの中でも人格・識見優れた人だが、それにしても早い段階から、例えば太平洋西岸のどこかの国に政情不安定が起これば、その沖合に海上自衛隊の艦隊を派遣して情勢急変に備えるのは憲法の禁ずるところではないといった、古典的な考え方というか、軍事力行使に極めて抑制的な立場とは言い難い人だ。

極めつけは岡崎久彦氏だ。なんでも陸奥宗光のご子孫だそうで、たいへんな名門だが、外務省の局長だった時代から著書で、日本はアングロサクソンと同盟していた時代は繁栄したといった雑ぱくな議論を振り回し、日本国憲法を重視して日米安保の強化に反対する人々や、平和と軍縮を指向する勢力を蛇蝎のように嫌った言辞で際だってきた人物だ。

最近では、この人が靖国神社の遊就館の展示のうち、日米開戦の原因についアメリカを批判した部分「だけ」について改変を主張し、神社側も受け入れたという報道が耳に新しい。要は、アジア侵略の反省に欠け、アメリカ一辺倒の、日本国憲法を敵視した改憲論者だ。

このような人を、日本の将来の安全保障システムを考える要の諮問機関に起用すること自体が安部政権の本質をよく表している。

安部政権組閣の際に、「補佐官」を国会に引っ張り出すことが必要だと指摘した。野党の要求にまだ与党が応じないようだが、小池補佐官がカッコよく欧米を視察して記者のぶら下がりにも答え、このような人選を仕切っていることに、国会のコントロールが全く効いていない。引き続き、野党の奮起を望みたい。

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コメント

支持率が低下している意味を読むと、支持をやめた人は思ったより右じゃなくてがっかりしているのかな、とも思います。
一方で、安倍晋三が右より色を出していけば、野党ももっと叩きやすい状況になるのではないかと思います。
それにしても、右よりの外交評論家って、高坂正尭死後、中曽根政権の残骸みたいな人たちしかいないんですね。

投稿: きょうも歩く | 2006年11月14日 (火) 17時38分

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