« 朝日新聞東京版記事「過去に例がない」は間違い-県知事経験者の都知事選挑戦 | トップページ | 道徳、「教科」に格上げするなら »

2007年3月28日 (水)

北京オリンピックまで500日

2008年の北京オリンピック開催まで500日を切ったそうだが、私はひとりの日本人として、この大会の成功を願わずにはいられない。

「中国の国威発揚じゃないか」という意見もあるかもしれない。わが国の1964年(昭和39年)の東京オリンピックもそうだったという見方もあるだろう。

しかし、オリンピックは言うまでもなく平和の祭典だ。戦後、田畑政治という人(故人・日本水連会長)がオリンピック招致を言い出したきっかけは、国際競技大会に復帰した日本選手にアジアの人々から浴びせられた罵声であり、「平和国家日本」の再出発を国際社会にアピールすることだったという話しが最近の「その時歴史が動いた」(NHKテレビ)で紹介されていた。

そのような田畑の意向もあり、東京オリンピックの聖火はラングーン、クアラルンプール、マニラ、香港、台北など日本が戦火をもたらした地をリレーし、開会式の最終ランナーは原爆が投下された日に広島で生まれた青年が務めた。しかし、画竜点睛を欠いたのは中国とは国交正常化前であったため、東京オリンピックには中国の参加がなかったことだ。

東京オリンピックは「2回目」だった。1940年(「紀元2600年」)に開催が決まっていた東京大会は、1937年に始まった日中戦争における日本の行為を批判したアメリカやイギリスが不参加を決めたことなどにより、1938年に中止されている。

この二つのことを考え合わせると、北京でオリンピックが開催され、それに日本も参加すると言うことは真に喜ばしいことであることがわかる。私たちが北京オリンピックの開催を祝福し、よきスポーツ交流の実を挙げることができれば、20世紀の恩讐を超えて、日中が平等なパートナーとして歩み始めることを象徴するイベントになるのではないか。

国威発揚や公共投資誘導の観点から「3度目」の東京オリンピックを言うよりも、まずアジアの平和、近隣外交の面から北京オリンピックの持つこのような側面について考えてみることが必要なのではないだろうか。

|

« 朝日新聞東京版記事「過去に例がない」は間違い-県知事経験者の都知事選挑戦 | トップページ | 道徳、「教科」に格上げするなら »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136601/14437652

この記事へのトラックバック一覧です: 北京オリンピックまで500日:

« 朝日新聞東京版記事「過去に例がない」は間違い-県知事経験者の都知事選挑戦 | トップページ | 道徳、「教科」に格上げするなら »