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2007年7月 5日 (木)

米ロ、新核軍縮で協議 START1失効に向け=まじめにやってもらいたい=

 最近の米MDの東欧配備計画をめぐるロシアの激しい反発、ケネバンクポートの米ロ首脳会談などについて、「大国として扱え」というロシアのわがままをブッシュ政権があやしていると見るか、「9・11~イラク戦争」という世界の「一時的な逆流」が収まり、「冷戦後」に時計を戻すというトレンドが現れていると見るかは人によって意見が異なるかもしれない。

 しかし、核軍縮という側面から見ると、「米ソが核兵器削減交渉に取り組む」ということ、また現在のところ両国外相が公言している「安全保障の必要性を満たす最低限の水準」という目標は歓迎すべきものだ。

 両国が核兵器削減に取り組むのは、核不拡散条約(NPT)体制において、彼らが「核兵器国」の地位を得、世界の多くの国々に「非核兵器国」の立場を受け入れさせるための必要条件、約束なのだ。

 就任した安倍内閣の小池百合子防衛相は、広島・長崎の原爆投下に言及した際に、過去のことに加え「将来の『核不拡散』が重要」という趣旨のコメントをしているが、これでは米ロ英仏中の核軍備増強を不問にし、北朝鮮やイランなどのことばかり問題にしていることになる。「将来の『核軍縮』および『核不拡散』が重要」というべきなのである。

 安倍内閣は久間前防衛相を辞めさせ、なんとなく「反核」のポーズをとっているが、実のところアメリカに対して核兵器削減を強く求めるつもりなどさらさらないことが、小池防衛相の発言にも垣間見られたように思う。

【以下は目にとまった東京新聞の記事】

米ロ、新核軍縮で協議 START1失効に向け
2007年7月4日 東京新聞夕刊

 【ワシントン=立尾良二】ライス米国務長官と訪米中のラブロフ・ロシア外相は三日、共同声明を発表し、二〇〇九年に失効する第一次戦略兵器削減条約(START1)に代わる両国の新しい核軍縮体制について協議を開始したことを明らかにした。

 両外相は声明で「自国や同盟国の安全保障にかなう最小限のレベルに、戦略核弾頭を削減する」と述べた。

 新しい核軍縮体制は米ロ首脳会談でも議題になった。両国の担当外務次官らも同日、ワシントンで記者会見したが、協議を開始したばかりであり、START1に続く新しい条約になるのか、核弾頭の上限個数を決めるのかなどいずれも未定と述べた。

 米国と旧ソ連は一九九一年、核弾頭の上限を六千個にするSTART1に調印。二〇〇一年に完全履行したが、この条約は〇九年に失効する。九三年に米ロ間でSTART2に調印したものの、ロシアが〇二年に条約を破棄。同年、両国が核弾頭を一二年十二月までに千七百-二千二百個に削減する戦略攻撃兵器削減条約(モスクワ条約)に調印したが、核弾頭の廃棄は義務づけられていない。

 AP通信によると、今年一月時点で、両国の保有核弾頭数はロシアが四千百六十二個、米国が五千八百六十六個という。

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