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2007年10月25日 (木)

「ゆとり教育」はよい成果を挙げているという一つの証言

『毎日新聞』夕刊に月1回掲載されている「中島岳志的アジア対談」はいつも面白いが、旧文部省OBの寺脇研氏を迎えた10月24日付の回も、寺脇氏の造詣の深い「映画」を手がかりに日本人の韓国観、インド観など展開し興味深い。

一方、話しは文部省が推進し寺脇氏がスポークスマンを務めた「ゆとり教育」に及び、そこで1975年生まれの北海道大学准教授である中島岳志氏(アジア研究)が語る証言にほほうと思った。【以下、同記事後半より引用です】

 中島 寺脇さんといえばゆとり教育ですが。ゆとり教育世代が大学に入り始めて、大学の雰囲気が変わりました。彼らは議論や質問で萎縮しない。たとえば「ねえ先生、インドって本当に毎日カレーを食べてるんですか?」と。「そんなこと聞くなよ」とも思うんですが、おもしろい。周りの教官と話しても、学生がよくなったという声が多い。今後はその変化を大学教育でどれだけ良い方向に向けられるかです。

 寺脇 ゆとり教育は相当批判されましたがね、ねらいは議論できる子供を育てることでした。自分の興味に沿って何かを言う、好奇心の強い子供。たとえばインドって聞いた瞬間に「え、どんなところ?」と興味を持つような。おっしゃるような変化は、どの大学でも起きていると思います。(中略)

 中島 昨今の教育改革についてもご意見を。僕は、安倍晋三前首相らの教育観が、税金を効率よく納めさせるために愛国心を持って働く人間を作ることだったと思います。

 寺脇 教育再生会議の議論は支離滅裂以外の何物でもありません。安倍さんたちは、要するに富国強兵時代の教育をしたかったんですね。百歩譲っても、高度成長時代にあこがれた。だから彼は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」とそこに描かれた社会が大好きなわけです。ですが、その発想は次の段階で「戦前の社会こそが良かった」となりかねない(以下略)。

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