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2007年10月 2日 (火)

教科書検定による「沖縄戦自決強制否定」-野党多数の参議院は徹底検証と制度の再設計提案を

9月29日(土)に沖縄で、教科書検定で沖縄戦における集団自決において、それが「軍による強制ではなかった」と印象づけられるような書き換えが求められていたことについての抗議大集会が行われ、週明け、町村官房長官が沖縄県民の意を汲んで何らかの措置がとれないか知恵を出すよう指示しているという趣旨の発言をしている。

安倍前政権に象徴される、自民党や官僚組織内部の「『軍』復活」を目論む右派にとって、沖縄戦において「軍」が県民に対してどのような振る舞いをしたかという「現実」は、誠に不都合なものであり、それをできるだけ隠したいということだったのだろうが、それはまず意図をもって真実をねじ曲げるという点で正義にもとり、また体験者や子孫である沖縄の人々に対してはたいへん失礼な話しだ。

官房長官らは、役所に「知恵を出せ」という話しとともに、「教科書会社が自主的に書き換えることを期待する」という姿勢も示している。これはまた別の観点から大問題だ。すなわち、偏った政治的意図を持った政治集団が、匿名で政治行政をねじ曲げて誤った行為を行い、それが露見して正すときに、いきさつも、責任の所在も明らかにせず、「選挙」と「基地対策」目当ての弥縫だけを、他人に仕事を押しつけて行おうとするものだ。

「誤った歴史の書き換え」の中味をもとに戻すとともに、誰がどうやって、どういう理屈と法的正当制の下で作業をしたのかという検証をするとともに、教科書検定制度についての透明性とアカウンタビリティーの保障される方向での制度の再設計を示すことが、参院で多数を占める野党に求められる。

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コメント

本土の国民も、この度の改訂案には多くが不賛成だったでしょう。
本土で集会をやっても結構人が集まったと思います。
ただ、時期的に総理の交代とかいろいろあったので、印象が薄い問題でした。うっかりしていたら、あのまま改訂が通る所でした。
改訂作業を焦っていたのは、政治家で誰々か、何故、それが必要だったのか、改めて国会でも追求してもらいたいですね。興味があります。

投稿: もこ | 2007年10月 2日 (火) 20時42分

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