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2007年11月21日 (水)

1999年のハリケーン「フロイド」=2005年の「カトリーナ」との対比で=

阪神大震災の「周年もの」などのテレビ番組のVTRテープを整理していたら、1999年にNHKスペシャル「世紀を超えて」の危機管理を取りあげた第3シリーズ初回に放送された「巨大ハリケーン」のエピソードが目にとまった。

2005年のカトリーナが、ニューオーリンズに巨大な被害をもたらしたことは記憶に新しい。、その時にテキサス州の牧場での休暇から動かなかったブッシュ大統領の初動の悪さ、クリントン政権下でアメリカの機動的な災害対策の中核を担っていた緊急援助庁(FEMA)が、ブッシュ政権によりテロ対策のためと称して新設された「国家安全保障省」に吸収合併され権限が縮小されていたこと、またそのトップに選挙の論功行賞で無能な人物を起用されていたため機能しなかったことで被害が拡大したと言われた。こういう時に役立つ州兵も、人員の3分の1、機材の多くがイラクに派遣されていて力を発揮できなかったとも指摘された。こういったことは、2006年中間選挙での共和党敗北の一因ともなったわけである。

ハリケーン「フロイド」を取りあげたこの番組は、カトリーナの6年前、9・11同時多発テロよりも2年前に放送されたものだが、松平アナのナレーションにより、核軍備の予算を削って消防署に救助チームを配備を主導するなどした当時のFEMAが中心になり、フロイド接近に対し避難命令の対象とした60万人を含め、300万人の避難を実現して犠牲者を最小限に押さえ込んだ様子を紹介していたのを見ると、本当に9・11テロとブッシュ政権がアメリカと世界を大きく狂わせてしまったと実感する。

もっとも、わが国の場合も阪神大震災後、かつてのFEMAを参考に設けられた内閣の「危機管理監」というポストも、各省庁への指揮権がないなど、体制整備も中途半端に終わっている。

そろそろ、阪神大震災も「のど元過ぎて」という時期を迎えているのかも知れないが、こういう平時にこそ、家族同士の安否確認の方法についての再確認、「古い住宅の耐震強化推進」、「緊急時の救援、医療体制の確認」、「災害時のトイレ・水の確保についての進捗状況の確認」などに取り組みたいと思う。

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