「砥いで出てくるのは、塗り重ねたもんだけ」-NHK朝ドラ『ちりとてちん』より
2007年10月~2008年3月放送の、NHK朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』、実は一度も欠かさず、一日平均1.5回くらい見ておりました。視聴率はあまり上がらず、一方で新聞の文化部記者や関係筋にはたいへん評価が高かったらしい。
『タイガーアンドドラゴン』のような落語再現時代劇も楽しみだったけれども、とにかく脚本の「腕力」が素晴らしく、落語のストーリーを換骨奪胎して織り込みながら、家族の物語、師弟愛の物語が縦横に展開していく物語。キャストも音楽も皆素晴らしかった。音楽はちょっとうるさかったかな。
騙されやすい方なので、四散していた草若一門の弟子たちがようやく再結集する八犬伝のような場面には、わがことのように喜び、佐藤めぐみという人は本当に悪い人だと思いこんで見ていた。
連休5日と6日に放送される総集編の前振りで、大阪制作の「それぞれのちりとてちん」というエピローグのような番組が、東京でも深夜放送され次の台詞にまた出会った。
正太郎(祖父・塗箸職人・米倉斉加年)人間も箸とおんなじや。砥いで出てくるのは、この、塗り重ねたもんだけや。なあ、一生懸命生きてさえおったらあ、悩んだことも、落ち込んだことも、綺麗な模様になって出てくる。お前のなりたいもんになれる。
喜代美(子役) ‥‥(笑顔)。
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