小学生の読書「1カ月に読んだ本の数、平均で11.4冊」!
良いニュースに驚くことは少ないが、学校図書館協議会と毎日新聞社のまとめによると小学生が1カ月に読んだ本の数が平均で11.4冊に上ったという。これは素晴らしい。
始業時の一斉読書の奨励などの成果らしいが、明るい話題だ。いまの中学生や高校生は本を読むように勧められた経験が少なく、高校生になると月に一冊も読まないという生徒が半数に上ると聞くとちょっと心配になるけれども、それに比べてその下の世代のごく最近の小学生たちはうんと小さい頃からNHK教育テレビの「日本語であそぼう」といったレベルの高い番組を見て育っており、これからフィンランドなどを見習って公共図書館の整備・活用などを進めていけば、日本もいつまでも今のような政官財界に代表されるような低教養、非論理的、判断力欠如の状態に低迷することは避けられるようになるかもしれない。
うちの子どもが10年ほど前に通った世田谷区の公立小学校でも、当時は本の紹介のプリント配布などはやっていたが一斉読書の時間などは無かった。昼休みに教室で本を読んでいると「外で遊びましょう」と指導を受け、家人が「本をたくさん読みましょうという指導がありますが、いつ読んだらいいのですか」と質問すると教諭が答えられなかったといった思い出がある。
関係者の引き続きの取り組みに期待したい。今年最後の発言を明るい話題で締めくくることができて嬉しい。
【以下、上記の情報に触れた29日付『毎日新聞』のコラム「余録」の写しです】
余録:活字復権
この時期、書店の店頭で年末年始のテレビ番組を特集したガイド誌が目につく。深刻な不況で、海外旅行やホテル越年が減った「巣ごもりの冬」だ。リモコン片手に安上がりの休みをと、手に取った人も多いだろう▲活字復権の好機では、と思うのだが、逆風は吹き募る。ノンフィクション中心の硬派からサブカルチャー系まで、雑誌の休廃刊が相次いだ。関西の老舗情報誌「Lmagazine」(京阪神エルマガジン社)も、先週発売分が最終号になった▲「蟹工船(かにこうせん)」ブームや、タレント本のベストセラーが今年の話題になったが、これだって長続きするはずがない。繰り返し読んで一生付き合える良書も、目に留まらないまま棚に埋もれて姿を消していくのが、なんとももったいない▲興味深い数字がある。毎日新聞社と全国学校図書館協議会がまとめた今年の学校読書調査では、1カ月に読んだ本の数が小学生の平均で11.4冊と、過去最高になった。これが、高校生になると「1冊も読まなかった」が半数を超える▲小学生の読書志向は、学校で一斉読書活動が広がり、先生たちが積極的に本を紹介している効果が大きい。家庭で本を読み聞かせてもらった経験が、読書好きの子を育てることもデータから明らかだ。一方で、中学、高校生の6~7割は最近、読書を勧められた経験がほとんどないという。ここが鍵だろう▲お笑い番組に飽きた少しの時間でいい。活字に親しんだ世代が読書の楽しさを語り、本を広げる機会を作ってやりたい。煙ったがられても、あきらめてはいけない。広大な活字の海に人をいざない、知を共有することは、得難い喜びのはずだ。
【以上、毎日新聞 2008年12月29日 0時06分】
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コメント
私の小学生時代も(10数年前)読書は雨の日に!なんて言われてました。思い出しました。で、天気の良い日は外で元気に遊びましょう。でしたね。当時は、本好きでしたので残念でした。積極的に本を読もうという昨今の風潮が子どもたち、今後の社会にも良い影響が出ればいいのですが。
投稿: 編集部.K | 2009年1月 9日 (金) 08時36分