« ラウル・カストロ議長のモスクワ訪問-日本政府の中南米戦略は? | トップページ | 2010年-改訂日米安保条約50周年/APEC日本開催は長崎がいいのでは »

2009年1月31日 (土)

山内昌之教授の故ハンチントン氏への温かい評価

雨降りの土曜。昨夜放送の『20世紀少年 もう一つの第1章』(日本テレビ)の録画など見ながら自宅で新聞切り抜きなどして過ごす。

毎日新聞の2009年1月28日付に、昨年亡くなったサミュエル・ハンチントン氏について山内昌之氏が追悼文を寄せている。山内教授は「文明の衝突という考えは複雑な世界史や国際政治を単純に割り切りすぎた」と断じてはいるものの、全体としては「人々の反応を楽しんでいただけかもしれない」「彼の魅力は茶目っ気」温かいトーンに貫かれているので少し驚く。

ハンチントン氏の若い頃の業績は知らないが、「文明の衝突」という考えは今さら指摘するまでもなく、世界の「文明」をかなり恣意的に8つだかに切り分けて「イスラム世界と欧米キリスト教圏衝突は不可避である」といったことを主張する乱暴な話であり、学者の話としてはあまりに雑ぱくであるばかりでなく、実際問題としても「9・11」後にアメリカが戦争に突き進んだり、小泉自公連立内閣を含め世界中の多くの人々がそれを積極的に支持したり、反対を表明しなかったという状況を準備した極めて有害な議論であったと言うべきだと思う。

山内先生としては、人の悪口などは言う必要がないということかもしないけれど‥

|

« ラウル・カストロ議長のモスクワ訪問-日本政府の中南米戦略は? | トップページ | 2010年-改訂日米安保条約50周年/APEC日本開催は長崎がいいのでは »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136601/43917659

この記事へのトラックバック一覧です: 山内昌之教授の故ハンチントン氏への温かい評価:

« ラウル・カストロ議長のモスクワ訪問-日本政府の中南米戦略は? | トップページ | 2010年-改訂日米安保条約50周年/APEC日本開催は長崎がいいのでは »