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2009年3月 6日 (金)

「田母神氏年収1億」-あなたの所属組織で田母神講演会の企画が持ち上がったら‥

地下鉄の週刊誌吊り広告を眺めていたら「田母神氏年収1億」という見出しを目にした。恐らく、講演料何十万円とかの講演会などに引っ張りだこなのだろう。

いろいろな団体で講演を企画する人は、聞きに来る人のウケを狙って、面白い人、話題の人を呼びたいと考える。そうしたの中には、軽い考えで「田母神はやっているらしい」「ちょっとツッパってて面白い」と思う人がいるかも知れない。

もちろん、産経新聞や小学館の『SAPIO』の愛読者の確信犯的な保守反動で、この機に乗じてと「田母神講師」を提案する人がいるかもしれない。

仮にあなたが、講演会の企画に関わる仕事をしていて、どこからか「田母神を呼ぼう」という声が出たら、あなたはどうするべきか。

何か言うとカドが立つから黙っている?

右翼の連中はうるさいし、ちょっと怖いし、頭が悪くて話が通じないから好きなようにさせる?

‥‥お願いですから、ほんの小さな勇気を振るって「でもちょっと引いちゃう人がいるかもしれませんね」とか、「話題としては、もうちょっと古いですね」とか、理由はなんでもいいので、賛成ではないという意思表示、あるいは提案の勢いをくじく一言を発してください。

田母神氏の主張の焦点は「日本はいい国だ」ということだそうですが、その中味は直接的には【(1)この前の戦争が日本が悪かったのではない】ということであり、言外に【(2)軍部が政治を壟断した戦前の政治体制が悪かったのではない】ということだ。

これは日本外交の「地元」である韓国や中国との関係、またアメリカとの関係すら破壊する考え方です。また、やがて国民の自由を窒息させ、人権保障を危うくする方向につながる主張です。ツッパリというよりは、反社会的な言辞であり、このような主張を航空自衛隊のトップとして主張したということは、わが国の平和と民主主義、また憲法を危うくするものと言わなければなりません。

「でも、私一人が反対しても‥」と思われるかも知れません。

しかし、考えていただきたいのです。日露戦争の後に韓国を併合し、中国を侵略し、そのことで対立したアメリカに重大な結果を招くことになった先制攻撃をしかける。戦争が終わった後、一般の人々は「私は戦争には反対だった」「騙された」と言いました。軍部や政府の軍国主義者の仕業だったというのです。

それは「嘘」です。愚かな歴史の選択をしたのは、ポーツマス条約が弱腰だといって日比谷焼き討ち事件を起こした一般の東京市民(横須賀の小泉純一郎氏の祖父も参加していたらしい)、5・15事件の軍事法廷に「心の清らかな決起将校を死刑にしないで下さい」と助命嘆願や多数の署名を提出したごく一般の年配女性たち、中国各都市の軍事占領を祝った提灯行列に参加した人たち。そういった人々だったとも言えるのです。

要するに、興奮して戦争を煽る方にまわった多くの一般国民がいて、それ以上に「私一人が反対しても」「みんなこう言ってるから」「空気読め(そういうことばがあったかどうかは別として)」と流された人々がいて、さらに、そうした世論の圧力を軍部内の派閥抗争や、議会での政友会・民政党の対立に利用しようとする輩がいて、システムが悪い方向に動いた結果‥‥

だから、小さなことのようで「いま、うちの会に田母神さんを呼ぶのはちょっとどうかと思います」と、勇気を振るってあなたがひとこと言うことは、とても大事なことだと思います。

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