旅行・地域

2009年3月23日 (月)

JTB「旅物語」参加の記-石見銀山、秋吉洞に感動

実は先週末の広島の原爆資料館訪問は、JTBのパック旅行「旅物語」の2泊3日の廉価版ツァーに参加してのものだった。

これを選んだ動機は、広島まで「新幹線でも飛行機でも、往復3万円くらいかってしまう。それにホテル代と考えると、3万円プラスアルファで『宮島・石見銀山・津和野』などをバスで回るというツァーに参加するのは行程が多少きつくても安上がり」というものだった。

参加してみると、行程のきつさは「多少」ではなかったが、貧乏旅行としては大満足だった。初日は昼過ぎに羽田を飛び立って午後遅く広島空港に着き、バスと船で宮島・厳島神社を訪問。市内の「元祖お好み村」というお好み焼きやの集まったビルで夕食、市内のホテル泊。

2日めは特攻隊ツァーとも言うべき強行軍で、朝、広島を発ち三次のワイナリーなどに寄りながら昼前に石見銀山。片道30分以上歩いて間歩(まぶ)を見学。これは一見の価値ありで豊かな緑の自然と古い寺社など歴史的な集落を歩くハイキングも快適。再びバスに乗り込むと海沿いの国道を西へ走り、島根県を真ん中から西へ横断、さらに内陸の城下町・津和野へ。ここでは観光協会のホームページで紙漉をしている写真が出ている面白い饒舌な現地ガイド=みやげもの店店主の案内で多少見て歩き、さらにバスは山口県の萩へ。

萩はホテルに入る前に松陰神社に立ち寄り、松下村塾などを見学。かつて大河ドラマ『花神』(前半の原作は『世に棲む日々』)に熱中したことを思い出し、写真などたくさん撮る。萩はまあ大きいけれども庶民的な温泉ホテルのバイキング。

最終日は快晴に恵まれ、まず海岸沿いを風力発電のプロペラを見ながら西へ走り、金子みすずのふるさとの小さな港から今は橋でつながっている青海島(おうみじま)観光の遊覧船。素晴らしい海と奇岩の眺めと親切な乗組員に心打たれる。昼前に秋吉台をバスで走り秋芳洞へ。あんなに大規模なものとは全然知らず、これは一見の価値あり。山口市の瑠璃光寺では国宝五重塔ばかりか、薩長同盟の舞台となった家屋を移築したものなども見、さらに岩国で歩いて渡った錦帯橋は聞きしにまさる景観の中にある美しい橋だった。

そうやって夕方4時10分頃、再び広島市の平和記念公園に到着し、5時半集合までの記念館見学。子どもたちには、森田がそれなりに整理したガイドの役割を果たしたので、見学の時間としては短めだけれども充分だった。

もともとの寺院移転後、田んぼの中に一人建っていたという五重塔。流されても地元の熱意で伝統技術で再建された錦帯橋など有名な観光スポットには見るべきものばかりでなく聞くべきストーリーがあると実感。秋芳洞内の見所に設置されているボタンを押せば聞ける音声ガイドは、日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国語から押しボタンひとつで選択でき、同行のJR中国のバスガイドさんによると、この多国言語による設備はつい最近整備されたものらしい。

南宋との貿易に力を入れた平清盛の厳島、一時は世界の銀の半分を供給したという石見銀山、長州ファイブを出した萩、対明貿易の大内氏の遺産でもある山口市の瑠璃光寺五重塔と、自分では「『鎖国・日本』のイメージ打破、世界に開かれたニッポンの歴史ツァー」と勝手に名付けていたが、そう力まずとも結構楽しかった。

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2008年8月18日 (月)

陸上100メートル ジャマイカの愉快な世界チャンピオン

 9秒69の世界新記録を出したジャマイカのウサイン・ボルトの走りがいかに凄いものだったかについては、門外漢の森田が付け加えることは何もない。

 スタート前にダンスし、ゴール前に胸を叩いて「勝利のポーズ」、インタビューの合間にはカメラに向かっていたずらポーズ。お調子者の若者に見えてしまうボルト選手の人柄、ジャマイカのゆるい感じの魅力についてもほぼ語り尽くされていることだろう。

 後段については朝ワイドショーの映像見ながら、改めて面白いと思う。ふざけていると思う人もいるだろうけれども、所詮スポーツなのだから、国旗を背負ってプレッシャーに押しつぶされたり、スポーツではなく経済力の戦いになっているような様子を見せつけさせるよりも、映画『クール・ランニング』を彷彿させるような愉快な天才が、やりたい放題をやって(いるように見せて)世界新記録。ジャマイカチームが超大国アメリカに「勝利」というのもたいへん結構。

 それにしても足が長い。モンテゴベイの空港のトイレの男子小用便器の「高さ」に苦笑(苦労に近い)したことを思い出す。イギリスの旧植民地で英語が通じる、ゆったりペースの心地よい国だ。余談だが、下北沢南口商店街にたしか「420」という名前のジャマイカ風の小さなアクセサリー店がある。ある夕方、朝日ニュースター『ニュースの深層』のキャスター金慶珠さんがその店から出てきたのを見かけた。ジャマイカファンなのかしら。

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2008年8月14日 (木)

ロシア・グルジア衝突の遠因は米ブッシュ政権の単独行動主義にある

 グルジアの南オセチア自治州をめぐるロシアとグルジアの軍事衝突は、EU議長国フランスの調停で停戦の合意を見たものの、8月14日朝、東京で見た各国のテレビニュースはロシア寄りの武装勢力によるグルジアへの報復攻撃が事実上続いていることを伝え、破壊された町から逃れてきたグルジア人の様子を報じている。

 ブッシュ大統領やライス国務長官の大げさな牽制発言や、ミリバンド英外相らの強硬発言とは裏腹に、今のところ米軍などがイラク派兵にも参加した「同盟国」グルジアに直接の軍事支援を行うことにはなっていない。一方、ロシアも西側の牽制に対しては鉄面皮ぶりを示しながらも、かつてソ連が50年代にハンガリー、60年代にチェコを軍事的に蹂躙したのに比べ、トビリシ軍事制圧、親ロシア政権樹立といった挙には出ていない。あたりまえといえばそうだが、メドベージェフ政権がエキセントリックな政権ではないことの証左とも言えるのではないか。

 クシュネル仏外相が、いきり立つポーランドやイギリスの外相をたしなめて「今は誰が悪いと言っているよりも、出血を止めるときだ」と言うのは当を得ており、とりあえずみなその線で踏みとどまっていると言えるだろう。

 ロシアの土産物にマトリューシカというこけし型の入れ子人形がある。大きな人形の中から、一回り小さな人形が出てきて、さらにその中に‥とどんどん小さなものが出てくる。ソ連時代は、一番大きな人形が「ソ連」で、その中に「グルジア」という人形が入っていて、さらにその中に「南オセチア」が入っていた。もうひとつ「ソ連」の中に「ロシア」が入っていて、そのなかに「北オセチア」が入っているマトリューシカもあって、オセチアはその時から南北に泣き別れになって別の人形に入っていたけれども、何せソ連というタガがしっかりはまっていたし、グルジアはソ連の独裁者だったスターリン、ゴルバチョフ政権のシェワルナゼ外相の出身国だったこともあって「ロシア」と「グルジア」の関係も、内実はともかく矛盾が表面化しにくい関係にあった。

 この比喩で言えば、今は別のマトリューシカに入っている南北オセチアが一つになりたいということで、しかも、これはどうもロシアの工作もあって全体として「南オセチアがグルジアのマトリューシカを出て、ロシアのマトリューシカに移りたい」という話しになりかけているから、グルジア政府やグルジアのナショナリストたちにとっては、同じグルジア内のアブハジア自治州の問題もあるし、これは決して容認できないという対立になっているわけだ。

 ソ連が崩壊する中でグルジアは独立を果たした。グルジアの人々の中には「ロシアはもうこりごりだ。これからはアメリカの同盟国となって自由で豊かな国になるのだ」と言う人たちがいて、サーカシビリ大統領や議会の多数派はそうした人々を代表している。一方で、おそらく「同じ国だったんだし、グルジア正教とロシア正教で、古くからビザンツ帝国の仲間じゃないか」という親ロシア派もいるのだろう。そしてどの国とも同じで、本音を言うとどっちに付くかより生活第一という人がその真ん中で一番の多数派なのではないか。ただ、いまのグルジアは郵政民営化熱に浮かされて判断停止していた時のわが国のように、反ロシア派が一時的に大多数を占めているのかもしれない。

 クシュネル仏外相が今はどちらが悪いと言うときではないというのは正しいが、敢えて分析的に言えば、8月8日に南オセチアに先制軍事攻撃を仕掛けたのはグルジア軍だ。南オセチアの市民に1,000人以上の死者が出て、駐留していたロシアの平和維持部隊にも犠牲者が出ている。

 もちろん、わが国がかつて中国東北部(旧満州)を軍事占領するきっかけを作るために、二度までも自らの手で鉄道爆破事件を起こしたように、ロシアの情報機関がグルジアに「先制攻撃」を起こさせるような挑発を工作したり、グルジア軍に工作員を送り込んでいる可能性はあるけれども、いかんせんわが国の真珠湾攻撃と同様に本来「先制攻撃」というのは劣勢になったときの責任論で分が悪い。

 さはさりながら、ロシア軍が報復と称して南オセチアの範囲を越えてグルジア領内に侵攻し、いくつかの町を徹底的に破壊したり、逃げてきた人の口から「若い人々が人質にとられた。女性たちがどういう扱いを受けているかはわからない」という話を聞くと、ロシア当局にも軍や、武装勢力に対する手綱はしっかり握っていてもらはなければ困るぞと切に思う。

 ブッシュ大統領が「グルジアには選挙で選ばれた唯一の政府がある」と強調している。それはその通りだが、パレスチナの選挙でも、ずっと前のアルジェリアの選挙でもアメリカに都合の悪い勢力が選挙で勝ったときには選挙はなかったような顔をする彼らのやり方を知っているだけにしらける面もある。BBCのレポーターもこれには説教くさいと言っていた。マケイン大統領候補が「ロシアをG8のメンバ-にしておいていいのか」というのは先走りで、票目当ての悪しき発言だ。

 これは森田の感想だが、サーカシビリ大統領は若く颯爽としているが、アメリカとの連携にのめり込み、虎の威を借るキツネのようにロシアを挑発する姿勢は賢明なものとは思えない。EUが停戦調停に当たるときに提案した「南オセチアの将来の地位については話し合いで」という一項は頑なに拒否したという。ロシアからの自由を叫ぶ一方で、オセチア人はずっと俺の言うことを聞けと言うのではダブルスタンダードと言われよう。

 アメリカの政権が「有志連合」などと言って「俺の言うことを聞く者だけには特に目をかけてやる」という外交姿勢だったことが今回の事態の根底にある。アメリカに国際協調派の政権が出来て、21世紀初頭の十年弱の軌道を修正する。オセチア問題、グルジア問題の解決はそこからようやく始まるのではないだろうか。

 わが国においても民主党などによって、ブッシュのポチになって尻尾を振って喜んでいた小泉・安倍政権の「米単独行動追従主義」と福田政権の全く不十分な修正に変わる、日本外交のフレッシュな路線が打ち出されることが切に望まれる。

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2008年5月 8日 (木)

イエメン論議は「A」、対中外交強硬論は「C」=フジテレビ朝ワイド『トクだね!』採点=

フジテレビの『とくダネ!』は、アンチ中国の国民感情に棹さすばかりで、結局1930年代から40年代に戦争を煽ったメディアのDNAをまさしく継承していると大いに不満。上村某というう元新聞記者に「安倍首相は靖国に行くかもしれないと脅しをかけながら中国と駆け引きしたが、福田首相はダメ」などと言わせているのを聞くとがっかりする。

もっとも、イエメンの誘拐事件についての小倉智昭氏はじめレギュラー陣の論議を聞いていると、なかなか座談のレベルは高いと思う。古代のシバの女王の伝説から、最近の天然ガスが出るまで中東でも非常に貧しい国だったことの紹介、岩上安身氏の「日本の女性と驚くような危険なところで出会うことがある」という注意喚起や、サウジ出身といわれるアルカイダ幹部も、ルーツはイエメンにある場合が結構あり、「貧困」がテロの背景にあるという解説は適切だ。岩上氏の対中強硬論には、結果として中国内の江沢民のような保守強硬派を利することになると思うので賛成できないが。

小倉さんも「パンダ以外に何か成果はあるのか」というのは、僕から見れば悪態だが、小倉さんのチームがテレビに出ている人々の中ではかなりいい方だというのも事実。中国の人たちには「ましな方でもこういう感じよ」と教えることで、参考にしてもらうことにするか。ところで、昨日出ていたデーブ・スペクターという人は、だじゃればかり言っている人かと思ったら、日中をめぐる国際政治論などはバランスがとれた見方をしていると思った。高木美保さんは、いろいろなことで良い意見を言っているが、対中外交については空気に流されて強硬論を煽る方に回っている。テレビで煽るより、中国政府に直接助言するようにした方がいいんじゃないか。ちょっと残念。

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2008年4月24日 (木)

「移民100年」日本ブラジル交流年に寄せて

今からちょうど100年前の1908年4月28日(訂正しました)、ブラジル移民第一陣を乗せた笠戸丸が神戸を出港した。今年はそれを記念して「日本ブラジル交流年」とされている。

昨日朝、ホテルニューオータニの新館エレベーターで日系ブラジル人が扉を開けて待っていてくれて、こちらの背広を指して「日本の人はこういう格好。ブラジル人はこうね」とリラックスしたスタイルを話題にした。とても人なつこい感じ。初対面らしい日系人同士で「日本語話せる?」「‥(手を左右に振る)」「僕は話せないよ」と日本語でやっている。イベントでの来日だろう。

「ブラジル交流年」にこんなこと思う。

1. 100年前に神戸を出航した笠戸丸の781人の移住者が、現在では140万人に  達している。一世の方々にはたいへんご苦労された方が多いわけだが、いまブラジルの人に「日系人のイメージはどうですか」と聞くと、「知的で、勤勉だ」という答えが一般的だと聞くと、この先人たちの努力が、今日の日系社会の繁栄の基礎を作っていることを嬉しく思うとともに、わが国の昨今の状況を考えると、私たちがブラジル日系人社会に学ぶものがあるのではないかと思う。

2. 世界に躍進著しいブラジルとの関係は日本の未来にも大きな影響を与える。日本の農産物輸入の40パーセントがブラジルからと聞くと、いちだんと「よろしくお願いします」と声を大にしたくなる。

3. 現在日本では31万人のブラジル国籍の方々が暮らしている、浜松市などには大きなブラジル人社会ができていると聞く。日系の人々には、わが国の労働市場開放の先鞭をつけてもらっているわけだが、これらの人々の日本語学習の支援、子どもたちの就学支援や、社会保険の問題などは、世界の中で生きる日本という観点からも、ブラジルと日本の絆という面からも、日本の政治や行政にとって大きな課題である。

4.百年前の笠戸丸出発の今日、東京で記念レセプションが開催され、到着記念日である45日後の6月18日にはブラジルで記念行事が行われるらしい。ブラジルは距離について言えばとても「遠い国」だが、昨日のエレベーターでの一瞬の出会いに、心と心は近いと感じる。この100周年の行事を機会に、これからの100年、1000年の日本・ブラジ  ルの友好関係、日本人と日系ブラジル人の方々との絆を強めていきたい。

                                                                         

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2008年4月10日 (木)

「とくダネ!」小倉智昭さんのチベット問題発言=チベットという地域は中国の領土の一部という言い方認める国際人はそんなにいない=は視聴者をミスリードする発言

チベット問題がクローズアップされている。森田は世界中のどこであれ、人権は守られるべきであり、民族自決権、民族文化は尊重されるべきであると考えている。チベットの人々の人権は守られるべきだし、中国政府はチベット民族の伝統文化を尊重し、より高度な自治を認めていくべきだと思う。これは「信条」の問題。

他方、現在の国際関係は、お互いがお互いの「領土、主権」を認め合う主権国家同士が、「お互いの主権を尊重する」という前提の下に外交関係を結んでいるというのが、平たく言った国際社会の基本ルールだと思う。これはかなりの程度の「現実」の問題。

この二つはオールオアナッシングではないが、矛盾することもしばしばである。小倉さんの番組中での発言は、リベラルな小倉さんだけに論旨の大方には同意できる。しかし、福田総理が「中国の内政問題」と発言するのを、「チベットが中国の一部という言い方を認める国際人はほとんどいないんじゃないか」と一刀両断にするのは、視聴者に日本政府がとるべき政策について誤った示唆を与えるのではないかと思う。

森田なら、「福田さんは中国の内政問題と言うけれども、国家間の関係としてはそうだということは認めるけれども、人権の問題は人類普遍的な問題なんだから、『内政問題であるというのは理解するが、私は、日本国民はチベットの人権が尊重されることを願っている』ともっと強く言うべきだ」と言うところだ。

国威発揚の聖火リレーにクールな視線を送るのは正しいのかもしれないが、暴力による聖火リレー妨害を容認するかのような姿勢も問題だと思う。イスラム教徒を弾圧する人々に甘く、たまたま批判されるべき対象がアジアの国家だとかさにかかってバッシングしてくる欧米メディアに引きずられるのはいかがなものかと思う。それでなくとも、中国は扱いの難しい国だ。欧米と違って、わが国にとっては引っ越せない隣組であり、今後の国益を考えた上でも戦略をもってつきあわなければならない相手だ。メディアにも賢明な対応を望みたい。

【以下は、番組中の小倉智昭氏の発言】

「日本政府、福田さんは『チベット問題は中国の内政問題だ』ということで、『友好的な話し合いをして下さい』と言うだけなんですよね。でも国際的に見ても、誰がどう考えても、チベットという地域はチベット民族のものであって、中国が言うように『中国の領土の一部』というような言い方を認める国際人は、そんなに僕はいないんじゃないかと思うんですよね。

今もう、チベット民族は言葉を奪われ、さらにチベット語の名前を奪われ、そして結婚問題だってね、中国男性とチベットの女性の結婚は許すけど、中国女性とチベット男性は許さないとか、結婚はね。仏教を弾圧したりとか、これで国際世論が黙っているわけがないですよ。

そういう状況でオリンピックをやって、聖火リレーはきれいごとでやっていいのかって思うのは誰しも一緒だと思うんですけどね。」

(2008年4月10日 8:00~「とくダネ!」=フジテレビ=」 家庭用録画の音声より)

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2006年8月30日 (水)

岡田克也・前民主党代表の投稿に共感

朝日新聞2006年8月30日付朝刊、13面に岡田克也前民主党代表がアフリカ視察報告の投稿をしている。

国会議員といえば、なんだか大して意味のないことばかりに忙しく走り回って、頭も空っぽなような連中が多い中、問題意識の持ち方、真摯な姿勢に共感する。

同議員のページに掲載されている。

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2006年8月 7日 (月)

イスラエル軍のレバノン侵攻-小泉内閣、外務省は何をやっているのか

イスラエルのレバノン侵攻、ヒズボラやハマスとの「戦争」によって多くの人命が損なわれ、中東ひいては世界の安全が脅かされているのに、小泉内閣も外務省もいったい何をやっているのだ。

小泉総理はイスラエル等の訪問の後、暢気にラクダに乗って記念写真をとって欧米、イスラム圏で笑いものになっていたというし、帰国しては外交などは放り出し、国内遊説で松下村塾などを訪ね、自らを偉人になぞらえてかキングメーカーを気取っているだけだ。世界のGDPの1割を占める国家の指導者として無責任きわまりない。

麻生外相も、総裁選向けPRでバクダットなどに出かけているのでなく、今回の状況打開の鍵になる「米ーイラン」対話、「米ーシリア」対話を斡旋すべくテヘランやダマスカスにこそ出向くべきではなかったか。

けが人も出ていない北朝鮮のミサイル発射には騒ぎまくり、死者が多数出続けている世界情勢の中心テーマには手をこまねいてアメリカの出方待ちでは、国連安保理の常任理事国を目指すなんてちゃんちゃらおかしい。

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2006年6月29日 (木)

今年、沖縄で発せられたことば~朝日新聞・論説コラムより

『朝日新聞』2006年6月29日付夕刊2面のコラム「窓」に、先週の沖縄戦没者慰霊祭での4人の発言を紹介した三浦俊章論説委員の文章が出ていた。優れた点描であると感じ、ここからどう歩みを進めるべきか考えさせられた。

河野議長も言いっぱなしでは困る。

【以下は頭書コラムの貼り付けです】

(窓・論説委員室から)いまだ終わらぬ戦争

 歴史は終わっていないのだな。そもそもあの戦争の意味づけに、戦後日本は正面から取り組んでこなかったのだ。沖縄戦の全戦没(せんぼつ)者を悼(いた)む23日の「慰霊(いれい)の日」の式典に初めて出席して、その思いを強くした。
 県南部糸満(いとまん)市の平和祈念(きねん)公園での式典には、遺族ら4500人が集った。太平洋戦争の末期、沖縄は本土決戦を遅(おく)らせる捨て石にされた。凄惨(せいさん)をきわめた地上戦で20万人が亡くなり、民間人がその半数を占(し)める。県民の4人に1人が犠牲(ぎせい)となった。
 追悼(ついとう)の思いで式典に集った人々の心はひとつのはずである。だが、発せられた言葉は見事なまでにすれ違(ちが)った。
 沖縄県遺族会会長は、小泉首相の靖国(やすくに)神社参拝をたたえる追悼のことばを述べた。若い世代を代表する女子高校生は、米軍基地がいまだにあることへの怒(いか)りを自作の詩に込めて朗読した。
 その直後にあいさつした小泉首相は、沖縄戦について昨年とほとんど違わぬ文章を読み上げたあと、米軍再編に伴(ともな)う手厚い振興(しんこう)策を約束した。
 耳に残ったのは、河野洋平衆院議長のあいさつだった。開戦を決めた情勢判断の誤りや、戦争続行が沖縄に強いた犠牲の検証を呼びかけた。「我が国が今後、同じ過ちを繰り返さないためにも、どうしても必要なことである」と言い切った。
 これが、現在の私たちが立っている場所である。空を見上げると、61年前の夏と変わらない焼けつくような太陽が照りつけていた。〈三浦俊章〉

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2006年6月28日 (水)

「日本・中国・韓国」犯罪グループによる誘拐事件のニュースに、外国語教育の方向性を考える

女性誘拐犯が「日中韓」グループだったというニュースを聞いて、そういう時代かなと思った。徳川時代の鎖国、冷戦など一時の歴史的な条件が隔てていた日中韓は近くて近い国になってきた。

こんどのような事件に接して考えるべきことは「中国人や韓国人はできるだけ入国させるな」「犯罪予備軍として警戒しろ」といった、中国人や韓国人を遠ざける方策ではないと思う。

犯罪グループだってこんなに協力できるのだから、文化・学術や経済産業、政治・行政などあらゆる分野で協力の潜在的可能性は大きいと考えるべきだ。同じ東アジアの文化的な伝統の上に立ち、しかし全く個性の異なる文化の出会いは新しい創造の源泉となり得る。

犯罪抑止という面だけについて言っても、例えば捜査当局全体の「中国語」「韓国語」の能力の水準を高めるといったことが効果的だろう。

しかし、それらのことをとってつけたように実現することはできない。国策として、外国語教育における英語一辺倒を改め、第二外国語として中国語や韓国語を学べる機会を飛躍的に充実すべきである。小学生に英語を教える「特区」があるそうだが、第一外国語が「韓国語」「中国語」「ロシア語」という市町村があってもいいと思う。その場合、第二外国語として英語を学べる機会の充実が必要であることは言うまでもないが。

日本はアメリカの植民地ではないのだから、外国語教育のあり方について、もっと国益を真剣に考えた構想を持つべきである。そうしたことが日本の「国際化」の本当の意味での出発点になるだろう。

ピンは「日中韓のコラボレーションの未来」のため、キリは「不心得な中国人や韓国人の犯罪から子どもたちを守るため」、日本人の中国語力、韓国語力を飛躍的に向上させるべきだ。

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